2009/06/26

船には乗ったことがある

今度からレンドルミンに変えて病院から出たマイスリーという入眠剤を飲んでベッドに横になったら、23時前にはうまく眠れたのだけれど、勘助が来て私の胸を自分の寝床にしたので残念なことに猫の重さ(連続荷重)により1時頃には目が覚めてしまった。変なものだが、何か外的要因により中途半端に目が覚めた時は、手のひらが痒いことが多い。今夜もそうで、階下へ一度降りて水で手を良く洗い、というよりもよく冷やした。それから、冷凍庫からキューブの氷を一つ出して手のひらで揉むようにして一層よく冷やした。そうこうしているうちに、痒みは治まったが目は冴えてしまった。

この前の更新からしたことといえば、『トロムソコラージュ』(谷川俊太郎、新潮社)という詩集を図書館から借りて読んだ。詩集は薄いし、文字の数も少ないし、それでいて本を一冊読み通したという充足感はあるから良いものだ。物語の要素を帯びた長編詩6編から成る。新しく詩集を読むと、自分が持っている「言葉の置き場所」の窓を開け放った感じがする。

サッカーJ2について。23節を終えて、湘南、セレッソ大阪、仙台、甲府の順で、5位の水戸と4位の甲府の間には勝ち点で12もの差がついてしまったので、どうやらJ1昇格の椅子には現在の「4強」のうちの3クラブが座りそうである。湘南と甲府の差は勝ち点で2しかなくこれからどこがこぼれ落ちるか注目だ。得失点差で見劣りがしていた甲府は水曜日の福岡戦で6-0という信じられない勝ち方をして一気に上位チームらしい数字になった。マニアックで恐縮だが、一部に6ゴールは甲府のクラブタイ記録とあったが、実はJFL時代に7点取ったことがある。なお、最大の負けはセレッソ大阪戦で0-10であった。

昼間は蒸し暑かったが、2時ともなると気温が下がってきていて半袖では少し肌寒くさえ感じる。このごろ、今のように静かな夜には耳鳴りがひどい。秋の虫のような音が抑揚なく直線的に聞こえている。テーブルの上、パソコンにホームポジションで構えたときの右肘あたりに小銭が置いてある。585円。500円と50円の硬貨が各1枚、10円が2枚、5円が2枚、1円が5枚という組み合わせ。

夏を控えて、きょうの新聞には北海道行きフェリーの広告と、それを使ったパック旅行の広告がいくつも載っていた。新潟-苫小牧東なんて航路もある。ということは津軽海峡を横切るのだろうな。飛行機に乗ったことは一度もないと前に書いたが、さすがに船にはちょっと乗ったことがある。直江津-佐渡とか伊良子-伊勢とか、東尋坊の遊覧船とか。タンカーの船員なんていい仕事だったなあ、と今は思う。だって、荷の積み卸しの時以外に仕事があるとは思えないし、途中の航海は甲板でぼーっとしてトビウオの数でも数えていれば良さそうだし。海賊に遭遇する心配も、少なくとも今はない。ピカピカでどんな小さな傷でもきちっと補修されているに違いない祖国の軍艦が守ってくれる。

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2009/06/22

二日続きの雨

きのうから雨が降り続いている。細かな雨がきょうの午前中まで、午後から少し強く降った。ただ、暖かい雨で「梅雨寒」という感じはしなかった。来月初めにある村の祭りに出すために俳句を二つ作った。「梅雨寒や猫の眠りは深くして」「横顔の向こうに見えて濃紫陽花」。透析のある日は私なりのペースというか、リズムがあってなるべくそれを守るのは大切なことだ。11時半からお風呂に入る。お風呂ではまず頭を洗う。ちゃんとシャンプーとリンスを使う(リンスではなくコンディショナーと書いてある)。次にひげを剃る。シェービングフォームと使い捨てのカミソリで、右側のもみあげの下から剃り始める。それから体を洗うが、液状の石けんで、詰め替え用の袋詰めのものを買ってきて、使い終わった頭髪用シャンプーのビンに入れてある。洗うのは右腕、左腕、首回り、背中、腹部、それから下肢の順である。還暦まであと一年を切った男の肌は、石けんで洗った直後だけシャワーの湯をはじく。それから浴槽に15分入る。はじめのうちぬるめの湯へ80度に設定した湯を落としてだんだん熱くする。お風呂の中では、子どもの頃からそうだが、もう出ようと思ってから数を数える。子どものころは大きな声で100まで数えて、それを母なり祖母なりがチェックしていた。私が小さい頃は才気があったと思うのは小学校3年にして、1、2、3・・・98、99、100と数えるのではなく、1から10までを10回やれば100になると気づいたことである。今もその手を使って300まで数える。浴室にはバスタオルとパンツしか持って行かないので、風呂から上がると二階の自分の部屋までパンツ1枚で歩いてくることになる。時々宅配便のおばさんと鉢合わせしたりする。パンツは、いわゆるブリーフをもっぱら愛用している。ちなみに、アダルトビデオの男優はたいていブリーフである。二階で一通り透析に行く格好が出来上がる。きょうの場合は半袖のポロシャツと黒いジャージのズボン。それから階下へ降りて昼食である。きょうはご飯、昨夜の残りの天ぷら、カップラーメン。12時30分にはすべてが終わり、携帯電話の目覚まし機能を13時20分にセットしてベッドに横たわる。お風呂に入ってお腹も一杯だから寝てしまうことも多い。13時40分ごろに家を出る。110円の自動販売機で缶コーヒー(ダイドーデミタス・砂糖入り)を買いちびちび飲みながら病院到着はだいたい14時少し前で、車の中で煙草を1本吸う。それから水道で口をすすぐ。缶コーヒーの後味を消すためである。なお、缶コーヒーはたいてい半分程度飲んであとは捨てる。もったいないと思うだろうが、水分制限とはそういうものだ。だったらはじめから飲まなければいいのにと人は言うだろうが、そこはそれ、ペースというかリズムの問題で、その自販機の前を素通り出来ないのである。従って私の小遣いは、煙草1箱と缶コーヒーで1日410円といったところ。もちろん、きのうのように家に引きこもりの日はお金は使わない。

きょうF先生と話し合って、ドライウェイト(基準体重)を1kg上げた。58kg→59kgになった。胸郭に対する心臓の大きさ(心胸比)が58kgの時で40パーセントを切るのでドライウェイトの見直しは以前からの懸案だったのだが、大きくするのは本人としては不安でなかなか踏み切れなかった。最近、透析時の血圧低下が著しいのでやっぱり上げようということになった次第。

出来不出来は別にして、長めの文章が書けた。私は回復基調である。雨が強まってきた。夜中降って明け方には上がり、明日の日中は暑くなる模様。甲府の最高気温は34度という予報である。

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2009/06/20

拓真 三ヶ月

夕方、息子の家族がみんなでやってきた。拓真は明日でちょうど3ヶ月。体重は7.5kgになった。首もしっかりして縦に抱くこともできる。動画では撮れなかったが笑うこともあるそうだ。ヒヨリとヒナは声だけの出演。あいちゃんは父の日の贈り物を作ってきてくれた。自分で焼いたクッキーとヒヨリとヒナの成長記録のアルバムをもらった。手紙付き。

透析は幸い病院の方が改善してくれたのでうまくいっています。ただ、終了間近になると血圧が下がってしまう。それから先週CTを撮ってその結果をきのう聞いた。ガンの転移や再発は認められなかったそうで、手術から2年経過したし、次のCTと外科の診察は一年後でいいことになった。

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2009/06/15

薔薇か牡丹のように

私の部屋の様子。新グロモントの空き瓶が2本、白い爪切り(切った爪が飛ばないタイプ)、バヤリース・マンゴーのペットボトル(あと300mlほど残っている)、灰皿(これは今は陶芸界において一定の評価を得ている後輩のSが若いとき作ったもの)、クマのプーさんの絵柄のカップ、ライターが10個(マイルドセブンにロングが出てそのキャンペーンでライター付きで売っていた)、普通預金通帳(山梨県民信用組合という、ゴタゴタを起こしてあまり信用ならぬ金融機関の通帳で、ここからプロバイダやニフティの料金が引き落とされる、ことになっているが時々残高不足に陥る)、それから何より不出来な塑像のような、壊れた私がある。私は物体として「ある」のだ。

自分で言うのも変ですが、私、壊れました。人々やその人々が構成する組織にとって、好ましい存在であろうとする努力は実を結ばないばかりか、彼らは私に疎ましさを感じている様子を、しばしば、露骨に見せるようになりました。彼ら、ええ、彼らですよ、彼らですとも。

渡辺さん、きみはどうしたいのですか。きみはなにより、そう、きみは「残念なことに」と前置きして言うが依然ヒトに分類されて生きており、♪太陽に手のひらをかざしてみれば、真っ赤に流れる血潮、があるではありませんか。

私に対するあらゆる問いをやめよ。私の脳は右も左も前も後ろも、水をかけられた角砂糖のように、どろりと崩れかかっており、もうあらゆる問いに答えることができない。

いろいろな花は美しいか、闇夜の蛍は美しいか、池沢夏樹個人編集の世界文学全集は面白いか、ヴァンフォーレ甲府が首位に勝ち点差3まで迫ったことは喜ばしいか、アダルトチャットで見知らぬ女性の乳房を見て興奮したか・・・。

ええ、事実を見る力はまだ残存しているよ。ただ、喜びとして悲しみとして心をざわめかす能力は失われているけれど。

というわけで、読んだ方はとまどったでしょうが上に書いたのは書きかけた詩です。

おとといの透析の時、針が抜けかかって、気づくのが遅れたためにかなりの量を出血し、血圧が77まで下がりました。生あくびは出るし冷や汗は出るしひどい目にあった。結局透析は3時間半で終了。完全に医療事故なのだけれど、スタッフにはそうした自覚はなかった模様。たぶん、笑ってごまかしてそれで終わりだろう。透析室のスタッフは機械とそれが表示する数値のチェックは熱心にするが、患者を見ようとはしない。誰かがせめて30分に一回くらいベッドのまわりをゆっくり歩いて状況を確認していれば防げたか、もっと軽くて済んだ「事故」である。まあ、期待する方が無理だろう。スムーズにマンネリに透析をしてくれればいいのだけれど。血はパジャマの袖から敷いているバスタオルを通ってシーツに直径15cmほどの円を作っていた。日本画の薔薇か牡丹のように見えた。それにしても、スタッフは原因の究明と再発防止策を考えていればいいが望み薄。もし、次回の透析でへらへらわらって「この前はたいへんだったですね、へへへ」などと言われたら、本気で怒鳴りつけてしまいそう。

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2009/06/05

6月5日

きのう私がブログを更新したら夜明け前から雨になって、終日静かに降り続いた。このあたりではアジサイもすでに五分咲きといったところだし、数日前には蛍も見たし、麦も熟れている。午前中は大リーグもなかったのでN響の録画中継をテレビで見ていた。シベリウスなど。かくしてきょうはシベリウスの日となり、透析中もシベリウスとかグリーグとかを聞いていた。北欧の音楽は日本人に合うと思う。北欧の人々にとっても日本の音楽は合うようで、昔赤い鳥が歌った「赤い花白い花」はフィンランドの教科書に載っていると聞いた。

きょうの透析は山あり谷ありだった。体重も少なかったし順調に滑り出したが途中から少し足が痛み出した。幸いひどくはならなかった。私が自分の人生経験から得て皆様に捧げる言葉があるとすれば「痛み出したら痛くなくなるまで待て」というものである。そう、痛むときは、1日でも1週間でも1年でも一生でも痛くなくなるのを待つことだ。これはまるっきり典拠がないわけではなく、F1ドライバの中島悟が昔、自動車雑誌のインタビューに答えて「車が滑り出してコントロールを失ったら自然に止まるまで待つことです」と言っていた。とういうわけで透析はどうにか終わったのだが、針を抜きに来た新米技士のS君が止血に失敗、出血した。ちょうど起きあがろうとしていたところだったので、パジャマの太ももあたりに大きな血の染みが出来た。血液とはすぐ冷たくなるものである。血糊よりもその冷たさの方が不気味だった。まあ、S君がきちんとこの失敗を生かすか、同じことを繰り返すのか見物である。

今は教育テレビの「芸術劇場」で「四季」を聞いている。秋に入ったところだ。イタリアの難しい名前の合奏団。少し肌寒いので薄いセーターを着ている。煙草。透析に行く途中でローソンに寄ったらマイルドセブンのロングが出ていて、ライターもついていたのでそれを買った。私は根元まで吸うタイプではないので、普通のとそんなに違いがなかった。携帯になぜか迷惑メールが来るようになったのでアドレスを変えた。知らせなければならない人は3人しかいなかった。まだ起きているらしい女房が隣の部屋で新聞をめくった。「四季」が終わった。

 

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2009/06/04

6月4日

特に体調が悪かったわけではないのに、なんとなくまたしても引きこもり的生活を送っておりました。どうしたことでしょうね、私は。季節は移り、身延町総合文化会館の植え込まれた夾竹桃も花を付け始めていました。この2週間近くの間にした建設的なことと言えば、きょうNHK受信料免除の手続きをしたことくらいです。私は、NHKの受信料は払うべきだという考えで免除の申請をしないで来たが、ついに経済的困窮はそんなことを言っている水準でなくなってきた。名前と住所などを書き込んだ3枚複写のA5の用紙と、個人情報(所得など)を担当職員が閲覧することに同意するというA4の書類と身体障害者手帳の写しを役場の健康福祉担当に提出すると、あとは彼女がよしなにやってくれる。私は役場の福祉関係部署には顔パスである。

透析は順調といえば順調である。体重の増加もそれほど多くなく、終わった後の頭痛も頻発はしていない。透析中は小さな事に苛立つのを抑えるためできるだけ大音量で音楽を聞きながら目をつむり自分の世界にこもるようにしている。比較的上質のヘッドフォンを買っておいて良かったと思う。もちろん、4時間音楽を聞くことに集中しているわけではなく、いろいろなことを空想したり、偉大な領導者に率いられた「核保有国」のことを案じたりしている。ほとんどスタッフとも話をしなくなった。もっとも用もない。

ヒヨリもヒナも拓真もとても元気だが、あいちゃんはこの間少し体調を崩した。さすがに、赤ちゃんを産んでもケロリとしているスーパーあいちゃんも疲れが出ることがあるのだろう。きょう何回か彼女とメールのやりとりがあり、撮れ立ての拓真の写真を3種類見せてくれた。こちらに転載できないのが残念である。可愛いぞ。あ、そうか、きょうブログエディタを立ち上げる気になったのはメールをやりとりしたからか。小さなことで、落ち込んだり、少し元気が出たりする。いい子が嫁さんに来てくれた。

勘助とあっちゃんは相変わらずである。勘助はますます人なつっこくなり私や女房に擦り寄ってくるが、あっちゃんの方はてんで知らん顔をしてマイペース。

とりあえず、書きなぐっただけの更新ですが、まあ、生存のお知らせということで。

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2009/05/24

ドボルザークと猫

きのうきょうとほとんど何もせず引きこもり生活でした。アメリカや日本の野球を見ているような見ていないような、イギリスや日本のサッカーを見ているようないないような、眠っているような覚醒しているような。そういえばサッカーのこと。J2のヴァンフォーレ甲府は、ホームでカターレ富山に思いがけない敗北を喫してサポーターを怒らせたあと連勝して勝ち点34と第一クールを終わって4位につけている。J2は18チームが3度ずつ総当たりで戦うので、1チームあたり51試合する。総当たりが一巡する17試合を1クールと言っているわけだ。3位以内に入ると来年はJ1に昇格できる。甲府はまずまず好位置につけていると言えよう。4位と5位の間に少し勝ち点の開きが出てきているので、このまま4チームで三つの椅子を争うのか、名将・石崎信弘が率いるコンサドーレ札幌が割り込んでくるのかと言ったところが第二クールの見所。J1の方は大分が負け続けていて、今後も去年の札幌のようにひとり負けになるようだと、J2への降格ラインが上がってしまい思わぬクラブがJ2に落ちる可能性が出てくる。

夕方、腎友会の会員だった人が亡くなったのでお通夜に行ってきた。このあたりでは近親者か組内でない限り、お通夜か葬儀かどちらかに参列すれば良いことになっている。日曜のお通夜月曜の葬儀ならたいていの人はお通夜にゆくことになる。焼香の長い行列が出来ていた。列の後ろで進行を早くしろと大声を出す老人や知り合い同士で大声で笑い合っているのはたいてい男である。それでいて二つしかない焼香台に向かうと、あちこちを向いて何度も丁寧なゆっくりしたお辞儀をするのでますます行列は長くなってゆく。ところで、私は「丁寧なお辞儀」というのが出来ない。両足でじっと立っていることができないからで、うっかり頭を下げすぎると転倒してしまう。私の実母の通夜のこと。母のこどもや近親者、それに生前の母を支えてくれた友人が二人ほどの10人が、静かになってしまった母がいる隣の部屋でテーブルを囲み、時には笑いもまじえて思い出話をしていた。テーブルの上にはやはり親しくしていたお寿司屋さんが運んでくれた料理が並んでいた。時々、子どもたちの中の一人が立ち上がって線香を新しくした。ずっと風の音がしていた。

通夜にでかけるころぽつりぽつり降ってきた雨は、国道に出る頃には雷鳴を伴って一気に激しくなった。そしてトンネルを過ぎると降っていない。いわゆる馬の背を分けるこういう雨を「驟雨(しゅうう)」と言っていて夏の季語である。「群馬県繭検定所驟雨せり(林桂)」。繭の検定所とか養蚕の指導所とかは山梨にもあったが、今はたぶんないだろう。うちでも25年前くらいまでは養蚕をしていた。左足の踵が痛む。やれやれだ。勘助は私のベッドの上で自由に形を変えながら眠っている。テレビからはN響アワーのドボルザーク(チェロ協奏曲)が聞こえているが、猫の眠りは妨げないようだ。あっちゃんは部屋を出たり入ったりしていて、時々階下へ行くが「一人」では寂しいのかすぐ上にあがってくる。今は23時になるところ。雨も上がって静かな夜である。ETV特集で地域医療問題について放送しているので見ている。

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2009/05/22

5月22日

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きのうは朝のうち「富士川クラフトパーク」に行って40分ほど歩いたほかは何もしなかった。本当は県立文学館で開催中の「太宰治展」 を見に行って、ついでに県立美術館も見てきたかったのだがお金がなかった。両館とも障害者手帳を見せれば入館料はただだが、 車で片道1時間半かかるところに無一文で行くのは不安がある。結局、ネット友達と雑談したり、本を読んだりして過ごした。 ゆうべは0時40分まで起きていた。将棋名人戦(羽生善治-郷田正隆戦)の結果が知りたかったのである。 挑戦者の郷田九段が勝って2勝2敗とした。「名人に定跡なし」という言葉があるが、まさにその通りの面白く難しい将棋だった。私としては 「郷田名人」も見てみたいような気がする。

けさは8時まで寝ていた。朝食に揚げパンに砂糖をまぶしたものを食べて、猫たちの世話をしたら9時過ぎたので歩きには行かなかった。 目を覚ましたときには日差しがあったが次第に雲が広がり初めて、午後には弱い雨が降り始めた。午前中、 大リーグ中継を見ながらベッドに横になっていたら勘助がやってきて胸の上でぺったり腹這いになった。 右の前脚を伸ばして私の頬あたりに押しつけるようにしている。肉球の冷たさが案外心地よいものである。人間と猫との心の通い合い、 信頼関係を彷彿させるなんとうるわしい光景であろう。で、問題はあっちゃんの方で、11時過ぎに部屋に戻そうと思ったのだがどこにもいない。 そのうちどこかから出てきたが、デブのくせに捕まえようとするとすばしっこく逃げる。 追い回しているうちにいろいろな人形が並べてある棚にジャンプしたはずみで、そこに置いてあった陶製の招き猫が落下、 私の左足の甲に当たった。かくして私は歩くのも少しつらい。あっちゃん、勘助兄ちゃんを見習いなさい。

午後から透析。きょうも音量を上げてブラームスの交響曲を聞いていた。ブラームスは交響曲を4つ作ったので、1番を第一楽章、 2番を第二楽章・・・として全体を3時間あまりかかる一つの交響曲として聞く。こういう乱暴なことが出来るのは透析患者の特権であろう。 私は2番目が好きである。途中F先生とドライウェイトについて協議。 50パーセントが上限とされる心胸比は38パーセントと大した数字なので1kgくらいは増やせそうだが、 透析後もたまに頭痛がする程度で済んでいるから現状のままとした。ちなみに、私のドライウェイトは58.0kgである。 身長は173cm近くあるからまあやせ形。

おじいさんは、たぶん来月から施設に預けることにした。入所は一杯で順番待ちだが、ショートスティを繰り返すのである。女房だけ (もちろん少しは私)の介護は限界に来ており、何度かケアマネージャさんに相談を重ね、月曜~金曜までを施設で過ごし、土日・ 祝日は家に帰るということになった。これで私の目覚ましとも言える、女房が大声でおじいさんを叱咤する声を聞かずに済む。 おじいさんも週のうち2日は家で過ごせるわけだし、女房に怒鳴られないし、それに元々デイサービスに行くのが楽しみという老人なので、 その方がいいだろう。断っておくが、女房がおじいさんに怒鳴り声を上げるのは、鬼のような性格だからではなく、 大声を出して自分も叱咤しないことには、うちのおじいさんの介護などできはしないからである。

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2009/05/20

ああ美しい五月

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アンズの実。新型インフルエンザが蔓延しようと、野党第一党の執行部がまるっきり代わり映えしなくても、金があってもなくても、 心身の案配が良くても悪くても、季節は進む。インフルエンザの件について言えば、 全国腎臓病協議会は来月名古屋で開催予定だった全国大会を中止にすることにした。通知がきょう届いた。今度の新型は比較的弱毒性だそうだが、 透析患者は重態化しやすいと専門家が言っていた。野党第一党の「新」党首について。私は鳩山さんは「を」を使いすぎると思う。 「大掃除をしようではありませんか」「団結をして政権交代を実現」という具合。「を」の濫用は語気を弱めてしまう。「大掃除しよう」 「団結して」の方がきっぱりして力強い印象がありません? 「○○させていただく」という言い方も気になるけれど、まあ、 重箱の隅をつつくとはこういうことなのだろう。これで、 たとえば幹事長に長妻さんとか馬淵さんあたりが入れば少しは清新な感じもしただろうが、「またこいつらかよ」。今週の『週刊朝日』 は記者が書いた方が相変わらず「小沢傀儡」と述べ、上杉隆が書いた記事は傀儡説に否定的である。ちなみに、当落が予断を許さない 「大物政治家」は、武部勤、山崎拓など。比例で拾われるんだろうけれど。

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きょうは6時半頃起きだして、ご飯とハムエッグを食べた。「富士川クラフトパーク」へ行き、40分ほど歩いた。5月らしい、 良い気分の朝だった。シューマンの歌曲集「詩人の恋」の最初は「素晴らしく美しい五月に」である。詩はハイネで、「抒情的間奏曲」 という詩集にある。高安国世の訳では次のよう。


ああ美しい五月の月、
芽という芽が萌え出たとき、
ぼくの心にも
恋が萌え出た。

ああ美しい五月の月、
鳥という鳥がうたったとき、
ぼくはあの人に打ち明けた、
わが憧れと望みとを。

歌曲で歌われるのは上の部分だが、それは本当に出だしだけで、このあとも続く長い詩である。「すべての愛の泉、 彼女ひとりが今では 薔薇だ、百合だ、鳩だ、陽だ。」などというフレーズもある。だが、結局は失恋の詩で「ぼくは女の誓いなど信じはしない。 」と言い出したりする。詩を読んでみると、彼女は貧しい詩人ではなく、お金持ちを選んだようだ。正しい選択。 訳者の高安国世はドイツ文学者としてばかりではなく、アララギを源とする歌人としても知られている(故人)。

 さまざまに脚乱れゆく歩道見え階段の上にわが妻を待つ(高安国世)

歌の調子から言って、自分の妻(my wife)を待っているのではなく、私が妻を待っているのだろう。若いときちょっと悩んだ。

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午後から透析。大音量で交響曲を聞いてすごした。透析に関わる一切の数字(体重とか血圧とか血液検査結果とか) を無視すると宣言してから、おかしなもので調子が良くなった。体重もそんなに増えず、きょうでドライウェイトに戻ってしまった。 食事も食べたいものを好きなだけ食べるし、飲み物もグビグビ飲むので満足感があり、ちびちび余計な食物や水分をとらなくなったためだろう。 透析を始めて5年、私は透析室でスタッフから「ノボルさん」と呼ばれてきた。「ワタナベ」 などありふれた名字だから区別の意味でそうしているのかと思ったらどうもそうじゃなくて、親しみを込めてのことらしい。つまり、 最近批判されているが、老人施設で年寄りに幼児言葉を使って呼びかけるのと同じである。それに気づいたら「ノボルさん」 と呼ばれるのが急に不愉快になってきた。まして今年学校を出たばかりで、私の3分の1しか生きていない若者に「ノボルさん」 と呼ばれる筋合いはない。そう呼ぶのは、女房とごく近い親戚だけである。やはり、赤の他人である以上、名字で呼ぶべきだろう。まあ、 透析室には円滑な透析以外のものを期待してはならないと思った。最近小さな不快感を味わうことが透析室で多くなったのは残念。 従って必要以上にしゃべらないようにしている。還暦間近の男で口数が多いのは格好悪いし。帰りがけ、胸部レントゲンを撮る。

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2009/05/17

二日ずっと雨に降り込められた

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勘助(向かって右)とあっちゃん(左)。このように、勘助は丸くなるが、あっちゃんは伸びて眠る。あっちゃんの腹部に注目。 勘助との体重差は500g以上ある。もちろん、あっちゃんが大きい。

この土日は終日雨で寒く、私はほとんど家から外にでなかった。特にきょうは一歩も出ず、1日の大半を布団の中で過ごした。午後、 テレビでサッカーJ2、甲府-富山戦を見た。山梨と富山限定でNHKで放送された。 とことん守ってくる富山に攻撃はことごとく跳ね返されたうえ、ミスが元で2点を失った甲府はホームで痛い敗戦。 J2ではまず守るということが大切で、攻撃サッカーを標榜するチームはたいていいい結果が得られない。

ニュースはインフルエンザと民主党の代表の話ばかり。主に関西の方で風邪をひいた高校生が出たという話と、 老人クラブの会長が交代したということだなあ。若者は風邪で寝込み、老人は政治をもてあそぶ。まあ、世の中がどんなふうにひっくり返っても、 すでに底を打っている私の暮らしは変わらない。

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これは向かって左があっちゃん、右が勘助。

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