« 原爆忌恋する女も死ににけり | トップページ | 平和とは力が作るや秋づける »

2008/08/07

秋立つや風来る生きよというように

IMGP3870.JPG

うちの七夕かざり。本来六日の夕方に飾って、七日の夜か八日の朝に、川なり海なりに流すのだが、うちでは毎年七日の朝にばたばたと飾る。「七夕」がなぜ「たなばた」について。もともと中国の行事に日本の言い伝えや行事が合わさって今のようになったのだが、言い伝えのなかに「棚機つ女(たなばたつめ)」の伝説があり、それは、水辺に機を設けて一夜それに凭れ、神を待つ聖乙女のことで、そこらへんから「たなばた」と読むようになったのではないかという。

それからきょうは立秋。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行)」。もちろん暑いが、大樹の下に入った時など、ふっと涼しい風が吹いてくる。気は心で、自然の中のどこかに、「秋」を探すのが「粋」というものだろう。

秋立つや風来る生きよというように (nabesan)

きょうは7時頃起床。ゆうべブログをアップしてから、睡眠薬というのか安定剤というのか、ロヒプノールとレンドルミンを一緒に飲んで横になったら割合すんなりと眠りに入れた。途中、何時頃かわからないが、私の右側に寝ていた勘助が、肘のあたりを舐めたり甘噛みしたりするので目を覚ましたが、女房の方で物音がしてそちらへ行ったので、すぐまた寝直すことができた。目を覚ますともうすでに蝉の声がかまびすしいし、強い日差しが窓から差し込んできていた。朝食は日本そば。

女房が「床屋さんへ行きなさいよ」と行って10000円札を持ってきた。久しぶりに10000円札を見たし、持った。「ガソリンもね」。それで、女房が身延山へお参りに行くと出掛けるのと一緒に私は隣町の床屋へ行った。平日だし、空いているだろうと思っていたら、床屋は混んでおり、私は30分ほど待たされた。先客の3人は、おじいさんが2人、おばあさんが1人。おばあさんが終わると「手が空いていれば送るんですけどね、すみませんね」と床屋の奥さんが言う。「いやいや、電話をすれば迎えにくるから」「そうですか、じゃあ、電話を」。で、電話番号を押しおばあさんに渡す。しばらくして「だれも出んよ」とおばあさんが言う。奥さんが確かめて「あら、話し中だわ」。もう一度番号を押し、呼び出し音を確かめておばあさんに渡す。「あ、せっちゃんかい、とこやさんおわったから」。5分ほどして「せっちゃん」が到着。「えれえ手間かけて」と言っておばあさんが帰る。おばあさんの料金は3700円で私と同じ。この床屋は夫婦とその息子の3人でやっている。私はたいてい親方に当たるが、きょうは息子だった。黙って椅子に座ると、息子も無言で作業を始める。30年来の顧客であるから言葉はいらないし、息子も口数が少ない性格に見える。私の頭の頂上のあたりは薄いので、そこらへんは触れもしないで、というか、そこらへんの毛の長さを基準にして他をまとめていく感じなのだろうが、時折手を止めて、ともすれば下向きになる私の顔をぐいと正面向きにして鏡をじっと見る。そんなに真剣にならなくてもいいから適当に、と言いそうになったが、それはプロの仕事に対して失礼なことなのでやめた。顔そりで失敗。今、私の鼻と唇の間には切り傷が2ヶ所ある。

床屋が終わってから、車のエアコンの中にいたくて遠回りした。ガソリンスタンドに寄る。昔から忙しいことなんてないスタンドだが、きょうも1時間くらいお茶を飲んだりしながら店にいたのだが、客は1台も入ってこなかった。出光純正のガソリンで185円だからまあ高くはない。みんなが車を使わなくなったのを感じるという。出光は、「いつからいくら上げますってファックス1枚寄越すだけで上げやがる。強気だよなあ。いやならどこからでも取れという態度だ」。原油の値上がり分は、零細なスタンドと消費者に転嫁するのだから、元売りはいいなあ。写真集を見ながら「どの山が一番富士山に似ているか」について検討してきた。鹿児島の開聞岳、北海道の羊蹄山。

帰宅してネット友達と雑談。昼食は、焼きそば。猛烈に暑いので図書館へ行くことにした。明らかに避暑目的の人が何人もいた。『赤目四十八瀧心中未遂』(車谷長吉、文藝春秋)、『角川俳句大歳時記(秋)』(角川書店)を借りてきた。帰りコンビニに寄って一個60円の氷のアイス(イチゴ味の)を4つ買ってきた。赤城とかフタバとかで出しているんだろうと思ったら、森永のマークがついていた。帰宅しても暑い。勘助は、玄関の上がり口で伸びているし、女房は扇風機の風がうまく体に当たるように調整している。

ところで、冷蔵庫の氷を作るのは私の担当である。それというのも私は氷をたくさん使うからで、たとえばコップに氷をたくさん入れ、水を少しにして飲む。残った氷は溶けて捨てられる。また、氷を1個口に放り込むことが多い。水分の節減のためである。氷は冷蔵庫の製氷皿で作るわけだが、大切なのは水の量で、製氷皿の深さに合わせないと、氷を取る時に苦労する。女房はどうしても水を多く入れすぎて、いくら製氷皿をねじっても氷が落ちないでいる。素人は困ったもんだと舌打ちしながら、私が力任せに氷を落とす。瞬間的なパワーは、やはり男の方がある。

勘助は16時頃から私の部屋に来ていて、タンスの上で寝そべっている。時々起きあがって伸びをしたりするので動き出すのかと思って見ていると、またコテンと寝てしまう。女房は「神明の花火大会」を見に出掛けた。毎年電車で行く。駅から少し歩くそうなので、私は行かない。女房と歩くと、たいてい彼女が先に行ってしまいところどころで待っているということになるのが嫌なのだ。夕食に、そうめん、茄子素揚げ、ウインナ数本。

きょうも写真は撮れなかった。撮るものがなかなか見つからないのである。体調が悪い時期が続いて、感受性が鈍磨してしまっている。これじゃいけない。そのうちまたがんばりたい。

|

« 原爆忌恋する女も死ににけり | トップページ | 平和とは力が作るや秋づける »

コメント

ニャンカイさん、コメントありがとうございます。

七夕というのは五節句の一つで、陰暦で勘定されますから、まあ、だいたい月遅れになりますね。新暦の7月7日はまだ梅雨も明けないし、梶の葉も成長していませんからね。桃の節句も、新暦では無理がありますね。

それから、今年は七夕と重なった、二十四節気のひとつ「立秋」は、もともと、二十四節気自体が太陽の運行を元にしていますので、「月遅れ」なんてことはありません。

北海道の夏、というのは憧れます。この前、帯広で33度というニュースを見ましたが、それでも当地のジトジト・モヤモヤの33度とは違う感じがしました。夏が快適で美しい分、冬は厳しいのでしょうから、今を存分にお楽しみになったらいいですね。

投稿: nabesan | 2008/08/08 10:36

そちらも、7月ではなくて8月七夕なのですね。
色々な方の「暑い」というブログを読みながら、私のところの快適な夏を、いとおしく思っています。まだまだ秋になんてなってほしくないです。

投稿: nyankai | 2008/08/08 09:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 原爆忌恋する女も死ににけり | トップページ | 平和とは力が作るや秋づける »