薔薇か牡丹のように
私の部屋の様子。新グロモントの空き瓶が2本、白い爪切り(切った爪が飛ばないタイプ)、バヤリース・マンゴーのペットボトル(あと300mlほど残っている)、灰皿(これは今は陶芸界において一定の評価を得ている後輩のSが若いとき作ったもの)、クマのプーさんの絵柄のカップ、ライターが10個(マイルドセブンにロングが出てそのキャンペーンでライター付きで売っていた)、普通預金通帳(山梨県民信用組合という、ゴタゴタを起こしてあまり信用ならぬ金融機関の通帳で、ここからプロバイダやニフティの料金が引き落とされる、ことになっているが時々残高不足に陥る)、それから何より不出来な塑像のような、壊れた私がある。私は物体として「ある」のだ。
自分で言うのも変ですが、私、壊れました。人々やその人々が構成する組織にとって、好ましい存在であろうとする努力は実を結ばないばかりか、彼らは私に疎ましさを感じている様子を、しばしば、露骨に見せるようになりました。彼ら、ええ、彼らですよ、彼らですとも。
渡辺さん、きみはどうしたいのですか。きみはなにより、そう、きみは「残念なことに」と前置きして言うが依然ヒトに分類されて生きており、♪太陽に手のひらをかざしてみれば、真っ赤に流れる血潮、があるではありませんか。
私に対するあらゆる問いをやめよ。私の脳は右も左も前も後ろも、水をかけられた角砂糖のように、どろりと崩れかかっており、もうあらゆる問いに答えることができない。
いろいろな花は美しいか、闇夜の蛍は美しいか、池沢夏樹個人編集の世界文学全集は面白いか、ヴァンフォーレ甲府が首位に勝ち点差3まで迫ったことは喜ばしいか、アダルトチャットで見知らぬ女性の乳房を見て興奮したか・・・。
ええ、事実を見る力はまだ残存しているよ。ただ、喜びとして悲しみとして心をざわめかす能力は失われているけれど。
*
というわけで、読んだ方はとまどったでしょうが上に書いたのは書きかけた詩です。
おとといの透析の時、針が抜けかかって、気づくのが遅れたためにかなりの量を出血し、血圧が77まで下がりました。生あくびは出るし冷や汗は出るしひどい目にあった。結局透析は3時間半で終了。完全に医療事故なのだけれど、スタッフにはそうした自覚はなかった模様。たぶん、笑ってごまかしてそれで終わりだろう。透析室のスタッフは機械とそれが表示する数値のチェックは熱心にするが、患者を見ようとはしない。誰かがせめて30分に一回くらいベッドのまわりをゆっくり歩いて状況を確認していれば防げたか、もっと軽くて済んだ「事故」である。まあ、期待する方が無理だろう。スムーズにマンネリに透析をしてくれればいいのだけれど。血はパジャマの袖から敷いているバスタオルを通ってシーツに直径15cmほどの円を作っていた。日本画の薔薇か牡丹のように見えた。それにしても、スタッフは原因の究明と再発防止策を考えていればいいが望み薄。もし、次回の透析でへらへらわらって「この前はたいへんだったですね、へへへ」などと言われたら、本気で怒鳴りつけてしまいそう。
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コメント
ニャンカイさんへ。
せっかくコメントをいただきながら返事もせず、大変失礼しました。今にはじまったことではありませんが、自分自身その怠惰ぶりにはあきれるばかりです。
>又書いてくださいね。私のために。
なんて嬉しいお言葉でしょう。まただんだんに書いたり、写真を撮ったりもしてゆこうと思います。ありがとうございました。また、すみませんでした。
投稿: nabesan | 2009/06/22 22:39
なべさん、待っていました。更新を。
何を書いても、なべさんに思いを届けるのは、難しいかもしれないけれど、私は待っていました。
血圧77、なつかしいですよ。夫はそんなでしたから。そんなで、笑っていましたよ。
とにかく、又書いてくださいね。私のために。
投稿: nyankai | 2009/06/15 21:06
今記事を読ませていただき 大いに憤慨しています。本当に医療機関で時々垣間見るマンネリ化した態度には不快感があります。
血圧77って…
呆れます。一体スタッフは大切な命を預かっている意識があるんでしょうか!
是非ともこの記事を彼らに読んで欲しい。
私は時々リハビリ中などに見る高齢者を扱う若い人のタメ口さえ嫌です。本人は馴れ馴れしく口をきくことで親近感を持たせるつもりなのでしょうが 私が年をとって「Tさん大丈夫~?今日は頑張ってみようか~」なんて言われたらムッとして何か言って 嫌な患者になりそうです。
どうかなべさん… と 書いたけど 次が見つかりません。ただ同じように(いや、同じようにとは僭越ですね)むかついています。
投稿: かま猫 | 2009/06/15 06:55